#7 『KUROFUNE襲来!!』
トラフィックシグナルの活動も軌道に乗った奏たちは、ドリフェスの前哨戦とも言われるルーキークラスのバトルライブの優勝候補として注目され始める。そんな折、事務所にある男が乗り込んで来たとの噂が…⁉
ボンジュール、プリンセス。KUROFUNEの風間圭吾だ。このような場に招待されて嬉しいよ | |
黒石勇人だ。ココは俺達が乗っ取った。お前らにKUROFUNE襲来秘話を聞かせてやるぜ | |
本当はDearDreamのメンバーがロケで不在だから、代打を頼まれたんだけれどね。せっかくだから、ここを見ているプリンセスにKUROFUNEの秘密を教えてあげよう | |
事務所に入る前、俺はライブハウスで歌っていた | |
僕も後で知ってネットで見たよ。勇人ひとりでライブハウスを揺らしていて流石だった | |
せめーハコだった。デビューすりゃもっとでけぇステージで歌える | |
確かに、ドリフェスでトップになればすぐにCDデビューできるしね | |
そんで事務所に行ったら、ソロのミュージシャンじゃなくアイドルになれって言われた | |
D-Fourプロダクションと言えば、アイドルユニットで有名な事務所じゃないか | |
知らねーよ。つーか、ソロじゃデビューできねぇってのも知らなかったぜ | |
それで僕に、強引に「俺と組め」と… | |
強引っつーか、たまたまお前がいたんだよ、たまたまな | |
たまたまって…。本当は、僕の隠しても滲み出る溢れんばかりの才能に気づいたんだろ? | |
横に立ってるだけなら、見た目が良い方がいいだろ | |
そんな… | |
声かけた時、お前の名前も知らなかった | |
うぐ…い、いや、逆に考えるんだ! 名も知らぬ僕にあえて声をかけた。それはきっと運命を感じたからに他ならない。それだけ勇人の人を見る目が確かだったということさ | |
もういいだろ? 行くぞ | |
あっ!待つんだ勇人!……仕方ないな。 それではプリンセス、また会える事を楽しみにしているよ。オルヴォワール |