#8 『いつきの選ぶ道』
バトルライブの結果に意気消沈の奏たちだったが、心機一転、千弦といつきも加えて5人でユニットを組む案が浮上する。しかし、何故かいつきは新ユニットの加入に消極的な態度を示す。柔和な笑みに隠された、いつきの悩みとは…?
慎くんと純哉くんとユニットを組んだのに、「ドリフェス」の前哨戦って言われてる「バトルライブ」でKUROFUNEに負けちゃってすっごく悔しかったよ | |
だよな。バトルライブで負けた後、このままじゃダメだ、もっと必死にならなきゃってすげー焦ってた | |
ギッスギスで空気おももももーだったよね | |
うん。でも、チヅといつきのおかげでなごんだし、おかげで3人でダメなら5人でやればいいってひらめいたんだ | |
あずさにも同じことを言われました。チヅと一緒にトラシグに入ればって | |
あずさちゃんって、いつきの妹だっけ? | |
ええ、まだ小学生なんです | |
すっごーく仲良しなんだよねー | |
トラフィックシグナルを発展させた形で5人組を結成するというのは確かに良いアイディアだった | |
まぁ、アリかもしんねぇとは思ったけど | |
でも、純哉くんあんまり乗り気じゃなかったよね | |
俺のせいです。俺が、考えさせて欲しいって保留にしたから…… | |
いつきはアイドルだけでなく、大学進学も目指している。ユニットへの参加をすぐには決められなかったのだろう | |
ちょうど大事な模試もあって。……家のことも考えると、どうしても一つに絞れなくて | |
いいじゃねぇか。それが、お前が選んだ道なんだろ? | |
純哉くん… | |
勉強とアイドルを両立させるって、真剣にやればやるほど並大抵のことじゃない。それでもいつきは必死で頑張ってた。俺には真似できねぇよ。ほんとすげー奴だって思ってたんだぜ | |
純哉くんこそ。アイドル一筋で、他のもの全て捨ててもいいって覚悟、本当にカッコいいです! | |
あ、ありがとな。って、そんな真っ向から言われるとなんか照れる。…まあ、でも、頑張んのはいいけど、いつきは無理しすぎだからな。もっと頼れよ | |
そうだよ!オレたち仲間なんだし! | |
そうだな。お互い切磋琢磨しあいながらも、共に支えあってこそだ | |
じゃ~あ、オヤツがあまった時は、ぜ~んぶボクが食べてあげる☆ | |
そーいうことじゃねぇだろ! | |
フフッ。――本当にこの5人でユニット組めて良かったです。ありがとうございます |