#7 『アイドルとしての価値』
メンバーがそれぞれ活躍する中、奏は自分なりの何かを模索していた。悩む奏をみかねた小笠原明日真ら、先輩ユニットACEのメンバーが相談にのる。そしてD-Fourプロダクションには秘密の資料室があると教えてくれたのだが…。
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この前、家族で動物園に行ってきたんだ！ 久しぶりにリッチーにも会ってさ、オレのことも家族のことも覚えててくれてうれしかったなぁ |
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リッチーって、一時期、番組の企画で奏くんと一緒に暮らしていたおサルさんですよね |
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そうそう、実はオレより弟に懐いててさ。さよならする日は抱き合って泣いちゃって大変だったよ |
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そういやお前、あの頃けっこう悩んでたよな |
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……うん。みんなそれぞれいろんな場所で活躍してたからさ。オレは、オレなりにどうにかしなきゃって考えちゃって |
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奏くんだって、奏くんらしさすごくあると思いますよ？ |
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だよねー！カナちゃんと一緒だろどこまでもイケるっしょ―!!って富士山のテッペンにいるみたいな気持ちになるよ☆ |
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ありがと。三神さんにもアイドルとしての価値は人それぞれだってアドバイスもらったんだ |
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マジかよ!!三神さんにアドバイスしてもらうとか、めちゃくちゃうらやましいんだけど！ |
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そういえば、お前はオレと似てるかもって |
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はあっ!? 三神さんと奏の似てるとこなんかない！ あってたまるかっ！ |
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ええ～、そこまで言う～？ |
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気にするな。純哉のはただの嫉妬だ。三神さんが言うのだからおそらくどこかに共通点が…………ふたりの似た部分は……うぅむ…… |
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ありゃりゃ、今度はしーくんが考え込んじゃった |
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おっ、どした!? 今度は及川が悩んでんのか？ もっかい探しに行くか？ |
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あ、明日真さんっ!? 行くってまさか…… |
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決まってんだろ？ もちろん秘密の資料室♥ |
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それって、うちの事務所のアイドルに関する資料ならなんでも保管されているというウワサの資料室ですか？ |
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僕もイチ兄から聞いたときは半信半疑だったが、確かにあった |
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いろ～んなお宝ザックザクなんだぜっ！ 未発表の曲とかオーディション時の映像とかさ |
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……お宝……映像 |
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やめとけ。あの後どれだけ大変だったと思っているんだ。ほら、行くぞ |
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ちぇーっ、少しくらいイイじゃん |
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お前な……。また24時間耐久反省会するか？ |
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あ、いや、もう充分です |
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こりない奴 |
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はわ～行っちゃった。ACEにもいろんな秘密があるっぽいぽーいだね☆ |
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秘密の資料室かぁ……そこに行けば三神さんのお宝映像が……あっ、いやなんでもない！ 行きたいなんてそんなこと、ちょびっとしか思ってねーからっ！ |